夜逃げ小学生2 鼻まがり

夜逃げ小学生2 鼻まがり

鼻まがり

「やーい! 鼻まがり!」
小学生の時は、こうやってからかわれる事がちょくちょくあった。
俺は奇形児で、鼻と口がまがっていた。
口唇口蓋裂っていうやつだ。

500人に一人ぐらいは生まれるんだけど
上あごと、鼻が割れてうまれてくる赤ちゃんがいる。

そんな子は、生まれてすぐと、3歳ぐらいに手術して人間っぽい顔になる。

俺の一番ちいさいときの思い出は
病院からはじまる。
鼻の形を整えるために、いっつもバンドエードを丸くしたものを
かたいっぽの鼻の穴にいれていた。
あと、たんもよくつまって息苦しいのだ。

でも小学生のころは自意識過剰じゃなかったんで
まわりの目はあまり気にしていなかった
でも時折からかわれた時、

ともひろ君は、からかったやつに、
「からかうやつがアホじゃ!」
といってくれた。
「よしなりは親友やで」
といつもいってくれた。

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コメント

  1. 初めまして。のんたと申します。このお話素敵ですね。こういった友達が居るというのは素晴らしいことだと思います。
    またランキングの方からですが、お邪魔させて頂きますね。もし宜しければ私のブログの方にもいらして下さい。もしブログの方にコメント等を残して頂けたら幸いです。

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